当店の牛革は、全て植物タンニンなめしをした革（俗に言うサドルレザー）の肩甲骨から背中の部分を使用しています。
この革には、使用していくと時間と共に色が変わっていき、艶も出てくるという特徴があります。
特に、肩甲骨から背中の部分（ベンズ）の革は、繊維が密な為、表面が固く、丈夫で艶も出やすいと言われています。

縫製は手縫いとミシン縫いの２通りの方法で行っています。
それぞれの特徴、優れている点を考えながら、用途や場所によって適した方法で縫製するようにしています。
糸は、丈夫さと仕上がりの綺麗さを考え、ナイロン糸を使用しています。

当店では一部商品を除き、925シルバー（銀92.5%＋他の金属7.5%）を使用しています。
925シルバーには、硬度が高く傷が付きにくいという特徴があります。
当店でのシルバー製品の制作は、主に『一品製作（ハンドメイド）』と『キャスト製作』の２つの方法で行っています。

◆一品製作（ハンドメイド）◆
銀板や銀の棒を材料として、一つ一つ製作、加工していきます。
例えばバックル一つ製作するにしても、その過程で使う道具や工程により作業時間や手間、
仕上がりなどが変わってきます。
完成した商品に必要な事（綺麗な仕上がりか味のある仕上がりかなど）によって、製作の工程を決め、
イメージした完成品に近づけるように一品一品製作しています。
特に、味のある仕上がりをイメージして製作した場合、目見当による叩きや削りの工程が増える為、一つ一つが違うものになります。

◆キャスト製作◆
型を作って銀を流し込み製作する方法です。
複雑な形のものが作りやすい、同じ形のものを何個も作れるなどの特徴があります。
オリジナルコンチョやヤジリ型のトップなどは、この方法で製作します。

どちらの製作方法にも優れた点がありますので、当店ではその特徴や利点を考えながら、
商品にあった方法で製作するようにしています。